税金の豆知識

Q149 国民健康保険料の計算方法/具体例 

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Q149 国民健康保険料の計算方法/具体例 

国民健康保険料の計算は、各市町村によって異なります。
と、言われても・・基本的にどんな考え方で計算しているのか?・・気になりますよね。
そこで今回は、国民健康保険の「基本的な計算方法」と、神戸市を例にした「具体例」を作成してみました。

 

(注意事項)
基本的な計算方法や考え方は、どの市町村でも同じですが、「保険料率」は、各市町村によって異なりますし、各市町村によって「独自の控除」などがあります。
今回は「神戸市」を例にしていますが、厳密には、現時点では神戸市独自の控除(18歳未満の扶養控除など)や緩和措置などが存在しています。
今回は、大きな「考え方のお伝え」を優先しますので、細かな控除等までは反映してません。あしからず。
神戸市で、厳密な計算をしたい方は、神戸市HPで、国民健康保険料計算シートがあります。こちらご参照ください。

(神戸市~国民健康保険料計算シート)
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/insurance/hokenryo/08_2.html

 

1. 国民健康保険の内訳

国民健康保険料は、大きく、下記3つの合計で決定されます

① 所得割 + ②均等割 + ③平等割

上記①~③それぞれに、「医療分」「後期高齢者支援金分」「介護分」という内訳がありますが、全体感を知るうえでは、まずは「①~③の合計で国民健康保険料額が決まる」ということを、理解していただけばよいと思います。

 

(1) 所得割(神戸市の税率は、令和元年度時点の税率。以下同様

各世帯の「所得合計」を基礎とした金額×税率で決まります。
介護分は、40歳以上64歳以下の加入者の所得だけで計算する点に注意しましょう。

内訳 計算式 神戸市の税率
医療分 加入者全員の所得額-330,000円)×〇〇% 8.58%
後期高齢者支援金分 加入者全員の所得額-330,000円)×〇〇% 3.44%
介護分 40~64歳以下の加入者全員の所得額-330,000円)×〇〇% 4.18%
合計 16.20%

(※)330,000円は、基礎控除と呼ばれます。各人1人当たり33万円の基礎控除があります。
例えば、加入者が2人の場合の基礎控除額は33万円×2人=66万円となります。

(所得額とは?)
所得額と、各人の利益のことです。「個人事業主」と「給与所得者」で、記載されている資料が異なります。

内容
個人事業主の場合 確定申告書の所得金額(青色申告特別控除後の金額)
給与所得者の場合 源泉徴収票の「総収入‐給与所得控除額」

(※)分離課税対象の所得(土地・建物等の譲渡所得・株式等譲渡所得等)も所得額に含まれます。(退職所得は除く)

 

(2) 均等割

加入人数に応じて金額が決まります。
介護分については、40歳以上64歳以下のみの人数で計算する点に注意しましょう。

内訳 計算式 神戸市の場合
医療分 〇〇円/人×加入人数 33,700円/人×加入人数
後期高齢者支援金分 〇〇円/人×加入人数 13,300円/人×加入人数
介護分 〇〇円/人×40~64歳以下の加入人数 19,700円/人×40~64歳以下加入人数
合計 66,700円/人

 

(3) 平等割

1世帯あたりで決められた金額となります。
介護分については、40歳以上64歳以下の加入者がいる場合のみかかります。

計算式 神戸市の場合
医療分 1世帯あたり〇〇円 1世帯あたり 24,040円
後期高齢者支援金分 1世帯あたり〇〇円 1世帯あたり 9,490円
介護分
(40~64歳以下加入者がいる場合のみ)
1世帯あたり〇〇円 1世帯あたり 8,890円
合計 42,420円

特定世帯や特定継続世帯は、医療分、後期高齢者支援金分の一部が免除される場合があります。(世帯員の一部の方が後期高齢者医療制度へ移行され、国民健康保険加入被保険者が一人になった世帯、特定世帯期間が5年経過した世帯)

 

2. 上限

神戸市の場合は、「医療分」「後期高齢者支援金分」「介護分」の内訳ごとに合計して、下記の上限を超える場合は、上限が限度となります。

内訳 対象 上限
医療分 所得+均等割+平等割 61万円
後期高齢者支援金分 同上 19万円
介護分 同上 16万円

 

3. 具体例(神戸市を例にします)

(例題)
神戸市在住、3人家族で「世帯全員」が国保に加入。所得と基準額は以下の通り。

職業 年齢 所得金額 基準額
(左記所得‐基礎控除33万円)
個人事業主 42歳 事業所得231万円
(収入-経費)
198万円
パート勤務 35歳 給与所得35万円
(給与所得控除後)
2万円
学生 10歳 所得ゼロ ゼロ
世帯合計 200万

 

(1) 所得割の計算

所得割額は、世帯合計の基準額がプラスの場合にのみかかります。

神戸市の場合 金額
医療分 基準額×8.58% 200万×8.58%=171,600円
支援金分 基準額×3.44% 200万×3.44%=68,800円
介護分 基準額×4.18% 198万×4.18%=82,760円(10円未満切り捨て)
合計 323,160円

(※)介護分は、40歳以上の方(夫)のみの基準額で計算する点に注意

 

(2) 均等割の計算
神戸市の場合 金額
医療分 33,700円×加入者数 33,700円×3人=101,100円
支援金分 13,300円×加入者数 13,300円×3人=39,900円
介護分 19,700円×加入者数(40~64歳のみ) 19,700×1人=19,700円
合計 160,700円

(※)介護分は、40歳以上の方(夫)のみの人数で計算する点に注意

 

(3) 平等割の計算
神戸市の場合 金額
医療分 1世帯当たり24,040円 24,040円
支援金分 1世帯当たり9,490円 9,490円
介護分 1世帯当たり8,890円 8,890円
合計 42,420円

(※)介護分は、今回は、40歳以上の方(夫)がいるため、全額かかります。

 

(4) 年間健康保険料(上記(1)~(3)合計

323,160円(所得割)+ 160,700円(均等割)+ 42,420円(平等割)= 526,280円

神戸市の場合、別途、神戸市独自の控除や緩和措置がありますので、実際は上記より若干金額が少なくなります

 

4. 決定時期、納付方法

● 保険料率の決定時期は6月
● 6月~翌年3月まで、10回に分けて納付
(年金特別徴収の場合は、年6回に分けて納付)

 

5. 最後に感想

実は、今回の例題、当初は「平成30年度分」の税率や金額で計算していたのですが、「令和元年度分」の税率が公表されたため計算しなおしたところ、この事例でも年間4,5万程度増税の結果になりました。
普段、あまり「国民健康保険」の金額を気にしたことはなかったのですが・・結構な金額の増額があるのですね。
 
毎年改定があるのか?はわからないですが・・びっくりしました。

 

6. 参照URL

● 神戸市
http://www.city.kobe.lg.jp/life/support/insurance/hokenryo/08_2.html

 

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