税金の豆知識

Q173 所得税の予定納税とは?

公開日:2020/09/01 最終更新日:2020/09/02

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Q173 所得税の予定納税とは?

個人事業主の方から「予定納税のお知らせが届いたが、また税金を払うんですか??」と問い合わせをいただくことがあります。3月に確定申告が終わり、次に所得税を納めるのは1年後・・だと思っていたら、年途中でも支払わないといけない「予定納税」という制度があります。今回は、所得税の「予定納税」につきまとめます。

 

1. 予定納税とは?

予定納税とは、次回の確定申告で納めることになる所得税を、あらかじめ期中に前払するものです。予定納税の有無や予定納税額は、自分で自由に決められるものではなく、前年の納税額に応じて、あらかじめ決められています。
予定納税が必要な方には、おおむね6月15日ごろまでに税務署から通知が来ます。

 

2. 予定納税の義務がある方

予定納税の義務があるかどうかは、前年分の納税額で決まります。
具体的には、前年「申告納税額」が15万円以上の場合に、予定納税が必要となります。
「申告納税額」とは、前年の所得税確定申告書、第一表㊺の「所得税及び復興特別所得税の申告納税額」の金額です(事業所得、給与所得、不動産所得等だけの場合)。

予定納税の義務がある方

上記の「申告納税額」については、以下の点が特徴的です。
● 復興特別所得税(㊶番)は含めて判定。
● 源泉所得税等(㊹番)は、差引後の金額で判定。
● 前年の予定納税額(㊻番)は差引前の金額で判定。

特に注意する点は「源泉所得税」です。源泉所得税は、予定納税と同様、「先払」の税金ですので、「先払」に対してさらに「先払い」を計算する不合理を回避するため、予定納税の基準からは除かれています。
したがって、例えば、年間所得税(㊷番)が15万円以上発生している場合でも、源泉所得税差引後の金額(㊺番)が15万未満になる場合は、予定納税は不要となります。

(特殊なケース)

前年所得に、山林所得や退職所得、一時所得などの特別な収入がある場合や、災害減免法の適用を受けている場合は、「特別な収入」や「災害減免法」による影響がなかったものとして、予定納税義務があるかどうかを判定します。

 

3. 予定納税額

前年の申告納税額の2/3が予定納税額になります。

 

4. 予定納税は年2回

予定納税額は、2回に分けて1/3ずつ支払います。
納期限は、それぞれ7月31日、11月30日となります。

期限 納税すべき額
予定納税(第1期) 7月31日 前年の申告納税額の1/3
予定納税(第2期) 11月30日 前年の申告納税額の1/3
確定申告(第3期) 翌年3月15日 当年の申告納税額-予定納税額

 

5. 予定納税額は確定申告の時に控除する

予定納税額は、「年間所得税額」の前払ですので、確定申告作成時に「予定納税額」の欄に記載し、支払税額から控除することを忘れないようにしましょう。
なお、予定納税はあくまで前払ですので、結果的に「年間所得税額」が「予定納税額」よりも少なくなった場合は、当然、還付を受けることができます。

 

6. 納付方法

税務署から郵送された納付書で支払う方法の他、インターネットやダイレクト納付、振替納税など、さまざまな納付方法があります。個人的には「振替納税」が一番便利かと思います。

 

7. 予定納税の減免申請

6月末の現況で、「年間所得税等見積額」が「予定納税基準額」よりも少なくなる場合は、「予定納税額の減額申請書」を7月15日までに税務署に提出し、承認されれば、予定納税額は減額されます(第2期分だけの場合の減額申請は11月15日まで)。

 

参照URL

国税庁 No.2040 予定納税
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2040.htm#:~:text=%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%B9%B4%E3%81%AE5%E6%9C%88,%E4%BA%88%E5%AE%9A%E7%B4%8D%E7%A8%8E%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

 

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